ウレタン防水 通気緩衝工法で屋上の防水
ウレタン防水 通気緩衝工法で屋上の防水
こんにちは!塗りかえ専門店 佐藤塗装店 佐藤です。今回、ビルの改修工事にて外壁塗装や鉄部塗装、シーリング工事などを行いました建物にて、屋上の防水工事も行っておりますので施工の方法なども含めてご紹介させていただきます。
既存の屋上防水の状態は、土間コンクリートの上から「ウレタン防水」が施してある状態です。特に目立って雨漏りがしている箇所がある訳ではございませんが、「亀裂」や「剥がれ」「クラック」など経年劣化による状態が確認をされていました。
ウレタン防水と一言で言っても、その中の内訳として「密着工法」「通気緩衝工法」「機械固定式工法」などありまして既存のウレタン防水は「密着工法」で施工がされております。
「密着工法」とは、下地のコンクリートに直接ウレタン防水を流し込む工法であり、ここでの工法としてはごく一般的な施工方法となります。メリットとしては、お手軽にウレタン防水層を成形できる点、防水工事としては比較的に安価にできる点、入り組んだ屋上などでもキレイに平滑な防水層を作り出す事だできる点です。デメリットはあまり見当たりませんが、下地の状態(クラック、割れなど)の影響を受けやすい点でしょうか・・・。
今回の工事では、改修工事で一般的に施工される「通気緩衝工法」にて施工をさせて頂きました。いつもありがとうございます。
ウレタン防水の通気緩衝工法とは何ぞや????なんて点も含め当ブログにてご紹介させていただきます。
1. ウレタン防水 通気緩衝工法とは??
目次
冒頭にもございました通り今回の施工方法は、通気緩衝工法での施工です。この工法は、既存防水層の上から専用のシートを張り下地の「縁」を切ってあげ新たに防水層を形成する施工方法です。
専用のシートの下は通気層になっている為、既存が水分を含んでいる場合や、クラック、亀裂などが多い場合などその層とは遮断しますので、影響を受ける事はございません。
そういった事からも改修工事などで、今回のような通気緩衝工法を用いるケースが多くあり、ウレタン防水工事としての施工方法として確約された工事方法と言えます。
今回の屋上の防水工事では、ダイフレックス「DSカラー・ゼロ」の通気緩衝工法で施工をさせていただきました。
2. 手すり、架台鉄骨の塗装工事
工事は先行をして手すり、架台鉄骨などを先に仕上げそれからウレタン防水工事に移行をしました。
屋上の廻りはぐるりと鉄製の手すりになっております。また、エレベーター室の点検室前階段、塔屋上の受水槽架台など鉄骨などが塗装の対象です。
2液形エポキシ樹脂の錆止め+2液形シリコン樹脂にて仕上げを行っております。上記では、関西ペイント社製「セラMシリコン3」を選定して作業のあたりました。
↑ 階段の塗装
仕上げ色は関西ペイントの純正色「KPー110」を選定していただきました。キレイな明るい仕上げです!!
塗装箇所を先行して仕上げ防水工事へと移行をしていきます。
3. 下地処理、下塗り(層間プライマー)
屋上の防水工事をするにあたり、最初の各部清掃、既存層の下地処理、プライマー塗布など以外に工程数が多いのもこの「通気緩衝工法」の特徴です。
直接防水層を流し込む「密着工法」と比べ、専用のシートを敷き詰める工程が一つ増えるだけなのですが、端部をテープで処理をしたりなかなか地味に大変な作業が増えてしまいます。これも下地との縁を切る上で大事な事ですので、しっかりと丁寧に下地を整える事に徹しております。
下地清掃⇒下地処理⇒下塗りと作業を進めます。
↑ 下塗り
下地がウレタン防水ですので、専用の下塗り材である「層間プライマー」を使用しました!!
↑ ドレン廻りもこの後「改修用ドレン」を設置いたします。
下塗りを良く乾燥をさせてシートを張る工程に移りました。
4. 通気緩衝工法シート張り
通気緩衝工法で最もメインとなる工程の専用シート張りです。各部のサイズを計測切断をして通気緩衝シートを張り合わせていきました。
シートを張りシート間と端部は専用処理を施します。障害物が多い屋上はこの工程で最も手間がかかります。真四角、長方形で障害物がない屋上であればあるほど、ガッツポーズを心の中でしてしまう職人さんの裏話はここだけの話です。(笑)
このシート張りの工程と同時に改修用ドレンの設置も行っております。
端部の処理を全て施し、いよいよウレタン防水層の施工に移ります。
5. ウレタン防水層(中塗り2層、上塗り1層)
ウレタン防水は、立ち上がり部分、平場(床面)と防水材の粘土を変えて施工を行います。
特に立ち上がり部分は流れ落ちてしまいますので、粘土の硬い防水材で塗り、その他平場は比較的レベルの取れやすいようのに粘土の緩い防水材で施工をしました。
余談ではありますが、防水材には「立ち上がり用」「中粘度」「平場用」と3種類の防水材で部位に合わせて施工を行います。
今回の防水工事では、立ち上がりを先に整えてから平場部分の防水を流し込みます。ここから先は防水材がグレーですので、色気のない画像ばかりが続いてしまいます・・・。
「平場用防水1層目入りま~す!!」的な・・・。
専用の防水用ヘラで厚みを均等に整え、平滑な防水層になるよう作業を行っております。冬場の作業ですので、時間帯もさることながら、乾燥を促す為の効果促進剤も添加して防水材を混ぜ合わせております。
よく乾燥をさせた後・・・。
「はいっ!!2層目入りま~す!!」的な。
ウレタン防水2層目。色が同じですので写真では分かりづらいのがこの防水工事の特徴でもあります(苦笑)
↑ 塔屋上も同じように中塗り完了です!!
中塗りの2層目も1層目と同じく効果促進材を添加して施工をしております。
中塗り材を良く乾かし最後の仕上げである「トップコート」を塗りました!!
色が若干濃いめになっており、塗り残しの防止になっている上塗り材です。全面塗布して工事を仕上げます。
トップコートが完了をして、乾燥をしてからドレンの目皿(ストレーナー)などを取り付けウレタン防水の完成となります!!
6. 工事を終えて
工事前は、経年の劣化からくる色あせ、割れ、亀裂など各部それなりに傷んでおりました。今回の工事では、いろんな工程をこなし屋上の防水工事が完成となっております。
今回は屋上の防水工事、鉄部鉄骨などの塗装工事のご紹介をさせていただきました。通気緩衝工法での施工でありますが、その他にも密着工法や機械固定式工法などいろいろな施工方法がございます。
2回目の改修工事という事で、下地の影響を受けにくい緩衝シートを張り込んでの工事方法です。ひび割れの多い屋上、亀裂、クラックが多い屋上などはこのような施工が向いていると言えそうです。
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