外壁の塗装 川崎市高津区住宅の塗りかえ工事
こんにちは。塗りかえ専門店 佐藤塗装店 佐藤です。
1. 外壁の塗装 屋根リフォームの経緯
目次
築年数13年~14年が経っていて、塗りかえを検討している川崎市高津区にお住まいのお客様からご相談を頂きました。塗りかえる下地素材は上下で仕上げが分けられておりまして、外壁の塗装はリシン壁面(特殊パネル下地)とタイル柄窯業系サイディングボードとなっています。屋根は近年定番であるコロニアルの屋根でございます。いろいろとお話をお聞きする上で、今回の工事におけるご提案の方向性がなんとなく見えてきました。
「この家の3階がとても暑い!!」
The third floor of this house is very hot! !
そうそう。別に略す意味も何もないのですが。暑いものは暑いのです。ベリーホットなんです。ベリーホットって事は、アレです。暑さ対策が必要なのでは??もう、直感しましたよ~。(笑)
だってね、職人だもの・・・ね。
↓ 屋根材はコロニアルの屋根でした
実はこういった「暑い!!」というご相談を頂く事が多くなってきた昨今、塗料でなんかできないかな~~??と考えると、熱さを跳ね返す「遮熱塗料」と、塗料でできる「断熱塗装」に行き着きます。日本ペイント社製「サーモアイ」ですとか、日進産業社製「ガイナ」なんかはとっても有名な塗料ですね。
塗料って、ミクロン単位のお仕事をするとっても優秀な塗膜ですから、こういった塗料を塗って暑さ対策をするのはホントいい事だと思います。実際にその効果をいろいろと実感してきた現場の職人ですからアノ塗料は効果があって、「深イイ」レバーをONしたくなる塗料や、この塗料は、「う~ん」のレバーを引きたくなるものまで、いろいろと知っている事をお客様に一通りご説明の上、初期コストはかかってしまいますが、今後のメンテナンスのサイクルも長くなるし、塗装の必要性も大幅に改善されますし、金属屋根のリフォームなど如何でしょうか??というご提案をさせて頂くこととなります。
できる限りのメンテナンスサイクルを伸ばしたい塗装リフォームを!!恐らく、工事のメインテーマはこんな感じだと思います。
いろいろと思案を重ねた結果、リシン外壁は日本ペイント社製 無機塗料の「パーフェクトセラミックトップG」にて。(フッ素樹脂の上といわれる塗材です)
タイル調の窯業系サイディングは、クリアーのコーティング塗料である「プロテクトUVクリアー4F」(フッ素系クリアー)。
今回のメインテーマ??であるコロニアル屋根は、塗る工事ではなく金属屋根を重ね張りするカバー工法で、アイジー工業のスーパーガルテクトにて工事のご依頼を頂きました。
工事の内容
・外壁の塗装
・付帯物の塗装
・タイルの洗浄工事
・金属屋根カバー工法
2. 金属屋根のカバー工法って??何ぞや???
最近の外壁リフォームでは、実に合理的になりました。賛否両論ありますが、新しい屋根材を張るのに一度既存の屋根材を撤去しなくてはならないという、見積もりの項目でいう「既存屋根撤去」と「既存屋根材廃棄物処理費」という項目が必要なくなりました。
条件がいろいろございますが、今の屋根の上から張替えをしてしまう「カバー工法」が確立したからです。どういう事かと言いますと、既存の屋根上より新規の屋根が張替えできますよ~!!という事です。メリットは撤去費用の掛からない点と、剥がした際の雨水養生のいらない点です。←実はこれが一番のメリットかもしれません。
既存屋根の上から新規屋根を作っていきますので、屋根が2重になりますので防音効果、断熱効果も付加効果があると思います。また、最近では金属屋根もメンテナンスフリーな屋根材が多く出回るようになりまして、そのことからも塗装のメンテナンスと屋根のメンテナンスを長い目で見て比べてコスト面、耐久性などいろいろと比べて頂きたい点でもございます。(30年保証の屋根材もございます)
外壁の塗装工事と合わせて、金属屋根リフォームも行いましたので、これらを順に工事のご説明を行なっていきたいと思います。
↓ 屋根カバー工法の施工事例です
30年保証の屋根材もございます。「30年後???オレこの世にいるかわからないじゃん!!」←確かに・・書いてる私もその頃はボケ老人か、いないかです。はい。(笑)
このやり取りは実際のお客様との会話であります。それほど保証内容の凄さがわかります。(この世に居るかいないかは別として)
3. 外壁の塗装 無機塗装とフッ素クリアーの施工
まず、外壁の塗装工事に着手いたしました。外壁の塗装工事は、皆様もご周知の通り高圧洗浄工事で今までの汚れを洗い流します。それと、下地の塗装がしっかりと密着をしているかどうか??今の状態を確認するのも兼ねて行ております。
*水圧を上げて行うと、脆弱部が剥がれていきます。
3-1. 高圧洗浄工事
完全に余談になってしまいますが、床とか、玄関先、フェンスなどをキレイに保ちたいというご相談もいただきます。よくテレビの通販サイトで宣伝している、電気の洗浄機が優れものです。ケルヒャージャパンとか有名ですね。実際に私も使用したことがあるのですが、業務用よりも水圧は落ちるものの、しっかりと汚れをかき落とします。コケや藻などの汚れ。土ほこりを落とすでもいいでしょう。以外にイイのが網戸などもキレイにできるところです。
キレイに保ちたい方は、ぜひ試してみてください。
3-2. 外壁の塗装 サイディングクリアー施工
今回外壁の塗装を行う素材は、タイル調のサイディングと、特殊ボードのリシン模様の塗りかえです。タイル柄のサイディングには、ベッタリと好きな色を塗ってしまう仕上げも良いのですが、今の色調を活かすようにサイディング用クリアー(フッ素樹脂)での仕上げと、リシン外壁は無機塗材のパーフェクトセラミックトップGでの塗りかえをご提案させていただきました!
また、劣化の進んでいる壁面目地、サッシ目地などはコーキング部分の全撤去を行い、柔軟性に富んでいるオートンイクシードで打替えを行います。
建物も10年以上経過するとアチコチ傷んでくるのは、私たち人間様と同じでありまして・・・(苦笑)。 壁面目地はほとんどの箇所で密着不足からくる剥がれが生じていました。今回は、コーキングの後打替えをしますので、コーキングの全撤去(雨漏りの心配のない部分)を行い、サイディング用クリアーを2層塗りました。コーキングを後から打替えをする意味合いは、コーキングの上にクリアーの塗膜を付着させたくない為です。後々いろんな問題があり、柔らかいコーキングの上に硬い塗膜を付着させるのですから、何が起こるか想像がつきますよね・・・。白くなってきたり、剥がれてきたり・・・。そういったことを防止する為にコーキングは後から施工します。
またクリアー塗装の工程は、なんせ透明な塗料ですから、画像では伝えにくい事をご了承ください。工程としては、高圧洗浄後汚れている箇所の補修を行いプロテクトUVクリアーを2層塗装します。
艶が出ているのが塗料を塗ったところであります。分かりづらくて申し訳ありません!
透明の塗料をペイント中!!2層塗る事で、塗膜の厚みを十分に確保して肉厚なタイル調外壁になっています。繰り返しになりますが分かりづらくて申し訳ありません!
透明の塗料って説明しづらいじゃないっすか!!と、ツッコミどころ満載でありますがクリアーのちょい厚保護膜できあがりました!!画像の3.10倍くらいいい感じですよ!!(わたくし佐藤なのでゴロ数字の310数字を使いたかったといえばそれまでですが・・・。)
3-3. コーキングの打替え
タイル調外壁を仕上げたら、コーキングの打替え準備に入ります。
コーキング材は2面接着が基本となりますので、目地底テープがない箇所はボンドブレーカーで対応しました。これは2面接着にする為の目地底テープです。
もう少し詳しく記載しますと、このテープにはコーキング材が付着しません。なので2面の接着となります。逆に、このテープを張らないとどうなるか??目地の底までコーキング材が付着してしまう為、コーキング材が切れやすくなります。特に木造住宅は独特な収縮をするため、この動きに追随できるコーキング材と、その処置に尽きると私たちは考えます。
↓プライマー塗布
↓ コーキング材はオートンイクシードを使用しました!
このコーキング材の凄いところは、その耐久性と伸び率だと思います。目立たない目地という地味な場所で、しっかりとした仕事をしてくれる頼もしいコーキング材です。一連の工程でサイディング部分の仕上がりとなります。
3-4. 外壁の塗装 無機塗材で塗りかえ
続いて、リシンの外壁です。リシンの外壁には、無機塗材がセレクトされました。「無機ってなあに??」そんな疑問もあるかと思いますが、フッ素樹脂のその上を行く塗料のようです。非常に色あせがしにくく、耐久性に優れた塗材であります。
リシン外壁の塗装は、微弾性フィラー + パーフェクトセラミックトップG 中塗り + パーフェクトセラミックトップG 上塗りと3種類の塗材で仕上げます。普通の塗料と違うのは、専用の中塗り材があるという事です。若干、中塗り材は色が違う色になっていて、塗り残しが分かりやすく出るのが特徴です。
↓ 微弾性フィラー 塗布
↓ 中塗り
↓ 上塗り
リシン外壁の塗装は、可愛らしいピンク系の色を塗らせていただきました。実は、新築時の色を新築当時の写真を元に思い出し、色サンプルを取り寄せオーナー様と決めた色です。タイル調のサイディングにもとってもマッチしているな~。と、塗りながらに思うのでした・・・・。
外壁も塗り終わり、付帯部天井、破風板、樋、幕板などを塗り、最後にタイルの洗浄を行ない外壁の塗装が終了となります。
↓ 塗装女子ちゃんも頑張って洗浄中!!
続いて屋根の工事へとバトンタッチをする事になります。
⇒ 壁面塗装の事はこちらにも記載しております。パーフェクトセラミックトップGで施工
4. コロニアル屋根を金属屋根リフォーム
既存の屋根はコロニアルの屋根です。真夏、3階の部屋内がサウナのようになるとのご相談で、塗装ではなく屋根を張り重ねるカバー工法での施工となります。この工法の良い点は何といっても「屋根撤去費用」の掛からない点です。重さは平気なんですか??とよくご質問をされるのですが、この上に張っていくのは防水シートととても軽い金属の屋根のみです。以下、簡単に工事のご説明を致します。
先ず、屋根の棟を取り除きます。
下地の木材と共に、棟トタンを撤去しました。余談になりますが、棟部分を釘で止めるのが下地の木材です。10年過ぎでこの状態ですので、20年、25年と年数を重ねていくと、木材は腐食していきます。ちょうど黒っぽく見えるのが、腐食の始まりです。腐食をするとどうなるのか・・・??
釘が効かなくなりますので、強風、台風などでトタンが飛びます。屋根が飛んでしまう一番の原因が、下地木材の腐食なのです。だから、数年おきの点検が必要な箇所なんですね。釘の状態を見るのが重要ってこと。
棟を撤去した後、防水シートを張り合わせます。
この状態が出来上がって、ようやく新たな屋根材を張り合わせる準備が完了となります。屋根材はアイジー工業のスーパーガルテクト。この金属屋根材では、とても有名な建材です。これを専用のくぎ打ち機を用いて、下から張り合わせていきます。
全面張りつけ完了して、棟部分の取り付けへと作業は移ります。
さっき撤去した下地材木は「木」でしたが、今では腐食をしない素材を使用するのが、スタンダードな工事です。黒く見えるのが、タフモックという樹脂製の下地材です。特徴は、木のように腐食をしない事です。腐食をしないということは、強風、台風などにもとっても強い特性を持った下地材なのです。
棟、換気棟、谷を取り付けして、コーキングの処理を施し屋根工事の完了となります。
金属屋根は、外壁に似合う色という事で、ブルー系(ほぼ紺色)をお選びいただき、施工させていただきました!
↓ ディーズルーフィング エコグラーニ のカバー工法
5. 外壁の塗装工事を終えて
外壁の塗装工事を終えるまでに、たくさんの打合せを重ね、いろんな案をしぼり出し完成を迎えました。幾多の職人さんの手によって出来上がった工事は、今後この建物を支えていける最高の外壁の塗装と屋根のリフォームであったと思っております。
工事中にお孫さんから恥ずかしそうに「アイスどうぞ!!」って頂いた暑かった初夏の事は、いつまでもいい思い出になりました。いつも冷たい差し入れを頂き、ありがとうございました!!S様との出会いに感謝をし、深いご縁を感じながら作業にあたりました。作業のしやすい環境と、作業スペースを配慮して頂き、誠にありがとうございました!!
職人にしか出来ない「技」をお客様の「喜び」に変えるのは、現場で汗する私たちにしかできない事です!!建物を綺麗にした喜び、お客様の笑顔、その全てが私たち職人としての使命だと思います!!
【東京23区、川崎市、横浜市の「塗りかえ専門店」】
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