マンション階段 雨水の溜まる床面の改善工事|川崎市高津区
こんにちは。塗りかえ専門店 佐藤塗装店 佐藤です。
3階建ての マンション階段 にて、新築当初からこの階段はあるお悩みを抱えていました。そのお悩みとは、雨が降ると階段床面がビショビショになってしまうという事です。
もっと具体的に申しますと、マンション階段 は1F~RF(屋上)約56段あります。雨が降ると屋外の階段ですので濡れてしまう事は、他の マンション階段 でもある事だと思います。ちょうどRF(屋上)~3Fまでの階段部分には雨を避ける屋根はなく、降った分だけの雨量が階段を流れ落ちます。
ここからがちょっと問題なのですが、その雨水が外へ外へと落ちてくれれば問題はないのですが、この階段は内側に傾斜が取られています。その為、降ってきた雨水がそのままRFから1Fまで流れ落ちる仕組みとなっております。
↓ ササラ板部分が床面より高いため雨水の逃げ場がない状態
なんで、こんな事を塗装屋さんが書くのですか??ふとした疑問はあるでしょう。塗装という観点から言うと、床面を流れ落ちる雨水は、階段の仕上げてある塗装の剥がれにつながりやすくなります。また、床面とのコーキングの劣化も気になるところです。いつまでたっても濡れたままの階段で、床面だって汚れが付きやすくなり、見た目にも汚くなりやすい。大変滑りやすくもある。挙げればキリはないですが、以上のような問題点がございました。
マンションのオーナー様のご家族様は、滑りやすい階段で足を取られて滑り落ちた事もあったそうです。そんな階段の修繕工事を行いましたので、工事内容と共に書き記したいと思います。
1. マンション階段 の既存状態
目次
外壁の改修工事も行った際に、階段床面もキレイに洗浄をしました。その時は気が付きませんでしたが、水を流しても流しても捌け切らない感じに、「ん!??水はけが悪いな~。」と感じました。それもそのはず、RFから1Fまで階段の床面を流れ落ちているのですから・・・。
後日雨の日に、実際の雨水の流れを見てみました。
内側に傾斜が付いていますので、階段内を雨水が流れ落ちます。その影響もあり、床面は雨水のガンコな汚れが付着しています。構造にも問題があり、階段のササラ部分が床面よりも高く出来ている為、外に雨水が外に落ちる仕組みになっていません。
また、屋上の踊り場付近は真ん中が少しくぼんでいて、常時水たまりができる状態です。いろんな事をオーナー様からお聞きして、どのような工事が必要なのかいろんな観点からしぼり出してみました。
まず出てきた案の一つに屋根をかぶせるという工事です。3FからRF(屋上)に屋根をかぶせて雨水の侵入を防ぐ案。これも対策の一つとして良い案なのですが、費用的に高くなってしまう点と、強風時の心配(風がよく抜ける場所なので)があり、今回は却下となります。もう一つの案は、階段自体に穴を開け排水口を設置して雨水を外側の樋で逃がしてあげる案です。この案は、屋根の設置よりも金額的に抑えられ、根本的に雨水を外に逃がしてあげられるこの案が、最も適しているのでは・・・。という事で工事が始まります。
⇒ マンション階段 水たまりのできる廊下を左官傾斜補修、タキステップ施工しました!
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2. マンション階段 排水溝設置工事
今回の工事は野外に当たる踊り場2か所に排水口を設置する工事です。そもそもの雨水の侵入をこの2か所で逃がしてあげるものです。あとの3F、2F、1Fのマンション階段、踊り場は屋根がかかっている為に、雨水の侵入は吹き込んだ雨風の強い時にしか入りません。もちろん各階に設置すれば間違いはありませんが、まずは2か所に設置をしてみて必要ならば追加で設置をしよう!という事になりました。
さて、いざ工事開始です!!
3. 床面の切断
マンション階段の排水口設置場所を念入りに打合せをして、床面の切断にかかります。
工事中の火花が飛び散らないよう、しっかりと防炎シートで養生をしながら作業にあたります。
鉄を切断する道具ってどんな??こんな疑問もあるかと思います。細かいところは、ディスクサンダーを使用して、大きな直線は大型の丸のこのような機材で切断します。大工さんのように木材を切るのではありませんので、鉄切断用の刃を使用します。よく火花が散っているのを見たことある方もいるとおもいますが、硬い鉄を切るには、硬い刃を使用します。この時にバチバチと火花が散る訳でありますが、今年は夏の花火を見れず終いだったので、ふと綺麗だな~と感じてしまったのはここだけの話です(笑)
約2.5mほどを切断するのに、替えた刃は数枚。替え刃は消耗品ですが、一枚当たりの価格も数百円・・・。結構鉄を切るのって大変~・・・と感じた次第です。
切断して床が開きました。ここに排水溝がポッカリとはめ込まれ雨水を集水する仕組みとなっております。切断後は、切断面もキレイに研磨です。
4. 排水溝設置
今回はめ込むのは、オーダーサイズで製作してもらったステンレス製の排水溝です。網目の蓋も付けてゴミの侵入防止と清掃をしやすくしました。
↓ 裏側はこのようになっています
穴を開けたスペースに排水溝を仮置き。雨水の侵入をもっと促すために、この後両端の床材シートを削って床面と面一(つらいち)にしました。
もう一か所の踊り場は、床材の下に傾斜を付ける為のモルタルがあり、それらを撤去して収まりの良いカタチで取り付けをすることになります。
仮置きをして、設置に問題ない事を確認して固定の溶接をしました。これで排水溝の設置は完了です。後の工事は雨仕舞のコーキングを表面、裏面ともに行います。
5. コーキング処理
↓ コーキングの準備
床材の端処理材(タキシール)を使用しました。この端処理材は一般的なコーキング材とは異なり、長尺シートやタキステップなどの端処理で使用するものです。程よい硬さ、弾力性、密着力に優れており一本当たりの価格も一般的なコーキング材の数倍するものなのです。
↓ マンション階段などのタキステップ施工
マスキングテープを剥がし終え、表面、裏面共にコーキング処理を完了しました!また、集水をした雨水を樋設置して、階段外側に落とし込んで本工事の終了となります。
この工事で大事な事は設置が終わって「はい!!終わりました!!」ではありません。しっかりと雨水が流れ込んでくれる事、ビショビショな階段が改善してくれた事を確認しなくてはなりません。雨が降ったその翌日(運よく雨が降ってくれました!)階段の確認に行ってまいりました。
6. マンション階段 排水溝取り付け工事後の確認
今まで雨の度に何度も足を滑らせたことでしょう。いつもいつもキレイにしていても、雨が階段内を流れ落ちる為に、汚れやすかったり、階段鉄骨が錆びやすかったり、いつまでも濡れている マンション階段 だったと思います。工事を担当させていただい施工者として、この排水溝がキッチリと仕事をしてくれるかが、この工事で一番重要な事だと思っています。雨が降ったその日のうちに若干ドキドキしながら階段を一歩一歩昇っていきました。
工事前にマンション階段の内側を流れ落ちていた雨水も、排水溝設置後は・・・・。
おぉー!!しっかりと集水してくれていました!!
水たまりができてしまう一番最上階の踊り場も・・・・。
流れ落ちて水たまりになる前に、排水溝で処理をしてくれるため「水たまり」は改善されていました。これを見てなんとも一安心した次第です。だって、職人だもの・・・。
今回の工事で改善される点
・階段がビショビショにならない
・雨が降ると滑りやすい階段の改善
・階段の塗装もサビにくくなる
・床面の汚れも付きにくくなる
今回のマンション階段のケース他、傾斜が悪く水たまりだ出来てしまう廊下や階段そういったことも傾斜の改善工事を行なえば水たまりはできなくなりますし、階段廻りの床材、塗装してある階段なども長持ちさせて事ができます。もし、水たまりにお困りでしたらお気軽にご相談ください。いろんな改善策を親身に考えたいと思っております。
・タキステップ5Wの施工 階段廻りのサビにお困りでしたら・・・
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