アパート階段廊下の防水工事

アパート階段廊下の防水工事

こんにちは!塗りかえ専門店 佐藤塗装店 佐藤です。

 

アパートの管理運営をされております管理会社様より、あるご相談を頂戴しました。そのご相談の内容とは、「アパートの階段、廊下を防水工事」したい旨のご相談です。早速お問い合わせのございました東京都世田谷区の完成な住宅街に聳え立つアパートにお邪魔をしてまいりました!!いつもありがとうございます。

ご相談のあったアパートの階段廊下は既存がタイル張りの仕上げになっており、どこにでもあるようなとてもオーソドックスな創りとなっております。心のどこかでこのタイルどこかに剥がれでもあるのかな・・・??と2階に上がっている途中に、この建物が直面をしているあるトラブルが見えてきました。

階段の裏面は「天井」を造作されていて、通常は剥がさないと見えない階段裏部分が見えていました。(意図的に剥がしてある事を確認していたようです。)そしてその階段裏はとてつもなく「錆」が付着をしていまして、お手入れをする、しないの状態ではなく、階段の表層から雨水が侵入をしていて、湿気や水分の影響により錆が発生をしている状態であります。

階段裏は恐らく、新築時に塗装をしたキリで、その後は手入れのされていない状態です。また、タイル面も経年の劣化により目地の欠け、やせなどから雨水が侵入をしてしまい、階段裏に湿気として悪影響を与えてしまい現在に至る・・・。

このような経歴がある階段でございます。

こうなってしまいますと、やるべき事は一つです。

ずばり「床面の防水性を高める事!!」これに限ります。このような場合、私たちは防水工事として廊下の長尺シートや、階段のタキステップシートの塩ビ防水をお薦めしておりますが、下地がタイルとい事もあり「剥がしてから張る」「剥がさずに張る」このような2択をメインのシナリオとして工事のご提案をさせていただきました。

・剥がしてから張る??

・剥がさず張る??

 

 

1. 工事の内容

 

タイル仕上げの床面は新築当時は、防水性もありメンテナンスフリーの素材(洗浄などは除き)であることから「雨水が侵入」などのワードは思いもよらない事かと思われます。現に雨の侵入がなく健全なタイル土間も多数ございますので、こうなってしまう事の方が稀ではございますが・・・。

経年劣化の進んだタイルの床面は、ある時を境に雨漏りのリスクも抱えてしまうという事も念頭に置いておきながら、それではタイルの床面をどのように防水性を高めていくか思案すべき点も数多くございます。

冒頭でも触れました通り、タイルの仕上げ床面の防水性を高める方法として「長尺シート、タキステップシート」を用いて施工をする方法がございます。既存がタイルですので、「剥がしてから張る」か、「上から張る」の2択になってしまいます。状態にもよる点と、入居者様がお住まいの点、またご予算の点などを考慮した上で、今回の物件様では、既存タイルがしっかりとしている(一部を除き)事から、上から張る方法で施工のご提案をさせていただきました。

・「タイルの上から長尺シートを張る」

このワードの中には、タイルを長尺シートの下地にして、長尺シートを張るという施工内容となっております。言葉で書き綴っても訳が分かりませんので、いつものように作業内容と共にご説明させて頂きます。

 

 

 

 

 

 

2. タキステップ、タキストロン長尺シートの種類について

 

タキステップやタキストロン(長尺シート)の種類はいろいろとございます。ここでは、代表的なシートに絞り施工例も含めご紹介させていただきます。

よく、一般的であったのが「タキステップ5W」(旧4Wという名称でした)。こちらのシートはどんな階段や廊下にも合う選んでおけば間違いのない素敵な柄であり、上記にも記しておりますが、耐久性、防滑性に優れた床材であります。

タキステップ 長尺シートの階段廊下の施工

この階段シートの良い点は、ビスを使用しないで専用の接着材のみで施工ができる点です。防滑の為に使用をされている「ノンスリップ金物」の場合、ビス止めをしなくてはなりません。そこのビス穴から雨水が流れ落ち、錆の発生が起きる事は階段にとっての宿命であり、防水をする事も大変な事でありました。また、この階段床材も日進月歩でありまして、防滑や耐久性などの基本性能に加えて、新発売をされた床材(RAステップ6W、タキステップ8W)など意匠性も含め比べてみたいと思います。

タキステップ 長尺シートの階段廊下の施工↑ 新しいタキステップ8Wの階段床材

タキステップ 長尺シートの階段廊下の施工

ここで、最近販売をされましたタキステップ8Wも含めて、床材を比較してみました。ちなみに5Wの次に販売されているRAステップ6Wより汚れにくさの「クロスネット処理」が施されたようでございます。実際に模様の凸凹を触ったり、表面の処理状態を見て触ってみると一目瞭然でございます。

その「RAステップ6W」は、マス目調の模様が特徴で、「タキステップ8W」は薄い横目が基調になっている高級感のある仕上がりに感じます。これら現場で見てきている施工事例と、職人の意見も踏まえご紹介させて頂きます。

 

↓ 既存シート撤去 ⇒ タキステップ8Wの施工の様子です!!

 

↓ Pタイルを撤去して、タキステップを施工しました!!

↓ 階段、廊下のタキステップや長尺シートのアレコレです!
タキステップ 長尺シートの階段廊下の施工

 

今回の工事では、RAステップ6W 983(グレー系)を選定していただきました!!ありがとうございます!!

 

 

3. 左官工事(長尺シートの下地工事)

 

まず、工事はタイルをしごく事から始めます。しごくと申し上げましても、タイルに密着性を持たせるために専用のモルタル材を使用して、長尺シートの下地を作っていきます♪

簡単に下地を作っていきます♪とか書いてしまいましたが、現場はもう壮絶な状態となっております(笑)

下地処理を施したり、歩行者の方が歩けるようにコンパネ板で養生をしたり、お住まいの方々のご負担が極力少なくなるよう努めておりますが、長尺の下地とはこのような事になります。↓ ↓

基本的には、板を渡してその上を歩いてもらう処置をしております。塗ってもすぐに乾かない・・・。これ私たちの塗装においても常識的な事でございますから、床面を塗るという行為自体とっても大変なのです。

専門的な事を申し上げますと、タイルに密着するカチオンセメントで下地を作っていきます。タイルの凹凸にもよりますが、その塗り回数は2~3回塗りです。なんせ平滑にしないと長尺シートを張った際に凹凸が出てしまいますし、接着剤との密着関係も悪化をしますので、まっ平にシゴキを入れました・・・・。

下地処理を担当している左官工のTさんはいつも言います。「僕のしている仕事はいつも仕上げで隠れてしまいますから・・・・。」←この言葉を言って、ちょっといじけるww

「いやいや、Tさんの作りあげる下地処理があるからこそ「仕上げ」は活きてくる訳だし・・・・。」←リピートボタンを押されたかのように、毎回同じ事を言う私・・・ww

実際には、下地は隠れてしまいます。でもその奥底には、下地がしっかりしていないと仕上げも活きてこないし、接着剤がすぐ剥がれたり、耐久性が悪かったり、この工事に限らず 下地:仕上げ 7:3くらいの割合で大事な工程であると私は考えております。今回の工事でも、しっかりとタイルの下地処理をして、長尺シートを張りあげる作業を終えております。

今回の下地処理では、タイル下地をメインに作業させて頂きましたが、例えば「水溜まりのできる廊下、階段」などもこういった左官下地処理を経て、長尺シートの施工をさせていただいております。水たまりでお困りの方も、是非お気軽にご相談ください。

こうして、タイルの下地から長尺シートの施工ができるモルタル床面が完成しました。この後、防水性を高める作業に移ります。

 

 

4. 防水工事 長尺シートとタキステップ施工

 

 

廊下、階段の施工前に鉄部の塗装を行っております。

長尺シートの施工前に、端部の剥がれ防止の観点からウレタン防水を行っております。

 

接着剤を全面に塗って長尺シートを張りますが、端部に関しましての雨仕舞いは専用のコーキング材(タキシール)になります。そういった事からも、ウレタン防水を施し密着性、防水性を高めるのが目的となります。

防水の工事では、張る事がメインとなります。螺旋部の階段は継ぎ目が少なくなるよう「コネクトステップ」を使用しました!!

↑ 廊下 長尺シート張り

この施工の利点は、張りあげてからすぐに歩行が出来る点です。左官工事でもございました、板を渡して歩行をしてもらとかは、まったくございません。床を塗るという塗装工事に関しましても、板を渡すとか、半分半分塗るとかいろいろな制限が出てきますので、張るという事に関しましてはとても制限が少なく施工が出来る良い点になります。

階段の床面も「RAステップ6W」を使用しました。983という色番号で、グレーが基調になっているとってもクールな仕上がりになります。また、この色目は汚れの付着も目立たないような気が致します。(個人的な意見です)

↑ ちょうどこの辺りがタイルの破損があり、雨水の侵入があった箇所になります。

階段の防水性を高める・・・。この床材のもう一つ良い点とすれば、ビスを使用しない点でしょうか??すべり止めの位置するステップ部分は、強固に硬い素材で出来ています。ほかの素材ですべり止め「ノンスリップ」などを取り付けする場合、まずビス穴を開けて固定をしなくてはなりません。そのビス穴がまた曲者でして、ちょっとした穴から雨水が侵入する事態が発生をしてしまうのは、この階段廻りでは有名なお話になります。

↓↓ こんな感じノンスリップ金物の下は隠れ錆でいっぱいでございます。

 

継ぎ目の溶接処理、端部は専用のシール「タキシール」で処理して、工事は完成となりました!!

 

 

最後になりますが、この度は佐藤塗装店へ工事のご依頼いただきましてありがとうございました。いろいろなお気遣い頂きました事、職人一同感謝御礼申し上げます!!手直しをした廊下、階段床面がいつまでもキレイな状態を保っていてくれる事を願っております。この度は佐藤塗装店をご用命いただき誠にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします!!

今回のようにいろんなご要望をカタチにするのが私たちのお仕事です!!外壁塗装の事、集合住宅外壁塗装の事、ジョリパット外壁塗装の事 。タキステップや長尺シートの事、屋根塗装、屋根の葺き替えの事、防水工事の事、室内の塗装、鉄部塗装の事、屋根の塗り替えについて、メンテナンスサイクルの延ばし方などいろいろな工事など、どうぞお気軽にご相談ください!!

川崎市、横浜市、東京都の「塗りかえ専門店」佐藤塗装店の外壁塗装、ジョリパット塗り替え、サイディングの塗装、屋根塗装、室内塗装、防水工事の施工

職人にしか出来ない「技」をお客様の「喜び」に変えるのは、現場で汗する私たちにしかできない事です!!建物を綺麗にした喜び、お客様の笑顔、その全てが私たち職人としての使命だと思います!!

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